NicoNico Blog

Journaling for myselfです。

アバウトタイム

みなさんこんにちは。ご無沙汰してます。

 

中間テストが来週の火曜日に迫っているのですが、日曜日丸々勉強もやらずにひたすら映画を見ていました。

今日半日で二本映画見たのですが、一つ目がメジャーリーグ初の黒人選手を描いた「42〜世界を変えた男〜」二本目がタイムトラベルといった特殊能力を持った主人公のお話、「アバウトタイム」です。

 

どちらも素晴らしい映画ですが、今回はアバウトタイムについて少しレビューをしようと思います。

 

あなたは過去に戻れるなら、やり直しますか?

ストーリーは彼女のできたことのない、駆け出しの弁護士、ティムの恋愛についてです。

こう聞くと一見、他の恋愛映画と何が違うのだと思うかもしれませんが、この映画は特殊設定があります。そう、冒頭にも述べたように過去にタイムトラベル出来るのです。(ただし未来には行けないことになっています)

 

ティムの家系は代々男性に限りタイムトラベルでき、今冒した失敗や後悔を過去に戻り、やり直すことでなかったことに出来るのです。これまではタイムトラベルで金持ちになった先祖や、たくさんの本を読んで幸せな日々を送る父がいますが、主人公ティムは彼女が欲しいと言います。(タイムトラベルで完璧な男を演じるのですね。笑)

 

時間軸がいろいろごっちゃになってしまいそうに感じますが、ティムは周りの人の失敗を過去に戻って修正することで助けながら、同時に自分の恋愛もうまくいくように度々タイムトラベルを利用します。

 

ところどころに垣間見えるイギリス人のウィットな会話や、ティムの不慣れで気持ち悪い女性への接し方がタイムトラベルで毎回変化していくところなど見どころ満載です。

しかし、ただSF恋愛コメディーな感じで終始一貫するのではなく、本当に伝えたいメッセージがこの映画にはあります。

それは、ティムのお父さんが癌になってしまった時の話です。

詳しくは映画を見て欲しいのですが、ティムがお父さんに過去に戻ってなんとかできないのかと聞くと、彼はこう答えます。

「人生は良いことと悪いことの寄せ集めなんだ。誰であろうとね。キリストを見てみろ。神の息子だぞ。冗談じゃない、その神の子が結局どうなったか見てみろ。」

 

たとえ、どれだけ自分の思い通りにできる人生だったとしても、人生は巡り合わせであるし、運も必要で、結局は、天命に導かれるように自身の人生は定まっていくのです。

癌に侵され余命が短いにもかかわらず、キリストのジョークを吐くあたりは、さすがイギリス人紳士、ウィットを感じました。笑

 

そして最後に父からタイムトラベル以上に重要でティムが幸せになるための人生の教訓を死の間際に聞きます。その教訓を実践して以来ティムはタイムトラベルを使うことはなくなります。

そしてその教訓とは、今この瞬間、この時間がどれほど大切か、ということ。

 

「僕たちは皆、人生の毎日を一緒にタイムトラベリングしている。僕たちができることは、最善を尽くしてこの素晴らしい旅を大切にしていくことなんだ。、、、、僕は一生懸命毎日を生きようとしてるんだ。まるで自分があえてこの日に、楽しむためにまた戻ってきたかのように。あたかもそれが自分の非凡で平凡な人生の最後の1日であるかのように。、、、、、、、、父は幸せになる秘密の方法を教えてくれた。一つは、皆するように一日一日をただ普通に生きる。でも、そこで二つ目は父のプラン。その毎日をもう一度、全く同じように過ごしてみろと父は言った。最初の時は緊張や心配で世界がどんなに素晴らしいかわからないけど、二回目はそれに気付くんだ、と。」

                                 (一部抜粋)

 

人生、毎日毎日は二度と戻ってこない。そしてこの今日のこの今という瞬間はやり直せません。頭でわかっていても、時間という一番大切なものを本当に理解している人は少ないのではないでしょうか?

 

人生、ちょっとした選択で大きく変わっていきます。恋人や結婚相手、また仕事や家庭、全てはあの時こうしたらまた別の世界が広がっていたのかもしれません。

だからこそ、毎日の選択と日々人との接し方には後悔のないようにし、全力で幸せな日々を生き抜いていきたいと思ったものです。

10年経てば世界も、あなたの世界も大きく変わる。その世界がどんな世界であって欲しいのか。それは、平凡で代わり映えのない毎日に大きく依存しているのだと思います。