落合さんの就活のお話
就活の軸はどうすればいいのか
おそらく仕事を選ぶ際、自分の興味の対象がわからなかったり、自分の得意なことがわからないことがほとんどだと思います。というのも、日本の教育システムが自発的にやりたいことをする、のではなく、やらなければならないことをするようになっているからです。
文部科学省が考案したカリキュラムで均一的にマスに教育を施すトップダウン型アプローチでは、社会が均一化し、均一的に発展する途上では一番機能すると思いますが、
グローバル化で企業のサプライチェーンがグローバルになった昨今では、多様性、個人主義にスポットライトが当てられ、より個々に応じたカスタマイゼーションが必要になってきます。
つまり、今までとりあえず周りについてお互いを模倣しとけばいいやといった教育システムから、自分で意思決定をすることは難しい部分があって、だから自分の得意なことや、何に関心があるのかといった問いに苦しむのだと思っています。
では、社会に要請されたことや、決められたことではなく、自分の好きなこと、結果として得意になったことをしましょう、とは簡単にはいかないですよね。
時間は刻一刻と過ぎ、就活というのは待ってくれないですから。
では、どうやってその就活に対して切り込んでいくのか。
メディアアーティストであり、筑波大学助教授であり、会社の経営者でもある、現代の魔法使いこと落合陽一さんは三つの考えを提示してくれてます。
就活の三つの軸
1 テクノロジー×何かで今後5年で伸びそうな会社
2 自分の興味の持てるものがある
3 自分の得意なことができる環境
まず1ですが、ご周知のとおり、AIが社会に与えるインパクトは計り知れないです。
今朝、グーグルのCEOのサンダー・ピチェイはAIは電気や火よりもProfound な(深い)発明だといった記事を目にしました。
人類の進化・発展を大きく定義する新技術で抜本的にどんな問題を解決するのかは非常に重要な視点で、それを考えれないとイノベーションで競争環境が変わった時にだいぶ乗り遅れるなんてことも全然有りえます。
2はそのままの意味で、問題は3です。
アメリカなんかではジョブポジションが通年空いていて、オファーを貰えばそれがそのまま得意なことだと客観的に意味しますから、非常にシンプルですが、日本では終身雇用や年功序列といった1つの会社とともに成長するという考えがあるため、ジョブローテーションなど、配属は入社後ということが多いと思います。
自分のキャリアプランと会社があなたに期待する役割に乖離が生じることも多くあるわけで、自分の得意なことだけをできる環境というのはなかなか難しいと思います。
ただ、なぜ自分の得意なことだけをできる環境が大事かというと、それはコミットメントに関わってくるからです。
Commitmentとは
コミットメントは物事に対してどれだけあなたの持つリソース(時間、経験、知識、人脈etc)を費やすか、ですが、落合さんはコミットメントの要素を別の視点から捉えています。
・ストレスがない
・圧倒的な当事者意識
・課題発見力
この三つの要素が満たされれば、それはほぼコミットメントが高いということを意味しています。
長時間それに取り組んでいても、得意で好きなことだからストレスがない。それをやるのに圧倒的な当事者意識がある。
また課題を進んで発見しようとする意欲がある。
これは仕事だけでなく、学業や研究にも通ずる部分があります。
まとめ
僕なりにまとめると、以下の三つが働く上ですごく大事なことだと思います。
・ストレスがなく、圧倒的な当事者意識を持って課題発見できる環境
・新しいアイデア・技術(近年ではAI)などを通じて社会問題を抜本的に解決するコミュニティ
・自分が好きで、得意でそれをやっている
これ三つができると、起業できますね(笑)
若くして、責任があって、かつ資本が調達できればなかなか面白いことができそうな感じがします。
結局、自分なりの仮説を持って、それを証明するための学術研究、起業、事業ということでしょうから、それを意欲的にできる人は落合さんの言う3つの要素を満たしていると思います。